理事長所信

基本理念

繋がり

~誇りを持てるまち中津の創造~

基本方針

1.九州コンファレンス2026を中津に

2.若者たちが中津に誇りを持てるように

3.晋州青年会議所との永遠の友情と国際交流の機会の提供

4.未来に繋げる会員拡大・アカデミー

5.厳粛な例会の構築と魅力が伝わる情報の発信

意見書

【はじめに】

1949年、明るい豊かな社会の実現を目指し、東京青年商工会議所が設立されました。青年有志が責任感と情熱をもって活動を展開し、日本の青年会議所運動は始まりました。その4年後、1953年に中津青年会議所は創立されました。平田邦夫先輩をはじめとする7名の発起人によって、中津青年会議所が設立されました。それ以来、私たちは時代の課題に対峙しながら地域と行政を巻き込んで、明るい豊かな社会を目指し運動を続けてきました。

私は中津で生まれ育ち、福岡の大学に進学しました。その時は、「中津には何もないから福岡に行く」という気持ちでした。しかし、家業を継ぐために中津に戻ると、仕事の悩みや困ったことを相談できる人や繋がりがないことに気付きました。先輩から青年会議所に誘われ、2014年に中津青年会議所に入会しました。最初は義務感から参加していただけでしたが、次第に「中津のために」と活動する同級生や先輩たちの影響を受け、自分も貢献できることを探すようになりました。JC運動は人を巻き込む力があり、その巻き込まれた人の意識も変えることができると感じています。

【九州コンファレンス2026を中津に】

九州コンファレンスを中津で開催することは中津に様々な益をもたらすことと判断し、中津青年会議所は九州コンファレンス2026の大会誘致を行います。九州コンファレンスとは九州地区協議会の運動を発信する大会です。九州中のJAYCEEが中津に集まることで大分県全体に多大な経済効果を起こせるとともに大会開催を通じて開催LOMとして貴重な経験を積むことができます。そして、九州中に中津の魅力を発信するチャンスが生まれます。  
大会誘致を成功に導くために中津青年会議所が一丸となって九州コンファレンス開催に向けて機運の醸成を図るとともに、九州コンファレンス2026開催に向けて備えていきましょう。

【若者たちが中津に誇りを持てるように】

中津にはなにもない。自分も過去はそのように思っていました。中津を出て、福岡で働き、中津に帰ってきて暮らしてみると中津の住みやすさを感じられるようになりました。都会と比較するとストレスを感じずに暮らせることに魅力を感じました。そう感じられるようになったのは一度、中津を出て、比較対象ができたことで中津の魅力を感じられました。そして私と同じように中津の魅力を感じている人は必ずいるはずです。
若者が地域に帰ってきてもらうための施策としてシビックプライド(都市への誇り)を醸成することが重要視されています。
シビックプライドを醸成するには対象者が主体的にまちづくりに参加することで醸成されます。私たち中津青年会議所はビジョナリーシティ創造会議を行い、中津の理想を地域の若者や関係団体と作った実績と繋がりがあります。今まで培ってきた繋がりや経験を活かし、中津の若者とともにまちづくりに取り組む機会を生み出し、シビックプライドを醸成します。

【晋州青年会議所との永遠の友情と国際交流の機会の提供】

青年会議所のビジョンには「青年会議所が、若きリーダーの国際的ネットワークを先導する組織となる。」の記載があるように中津青年会議所においても大韓民国の晋州青年会議所との繋がりがあり、2023年度をもって50周年を迎えました。
50年にわたって紡がれてきた繋がりは、たとえ両国間に緊張が走っても、さらには新型コロナウイルス感染症によって両国間を渡航するのが難しい状態であっても持てる手段を尽くして交流を行い、友情を育んでまいりました。
青年会議所と青年会議所、個人と個人の民間交流によって築かれた信頼関係は政治によって左右されるものではありません。永遠の友情を深めてまいりましょう。
また、中津市でも多くの外国人が住み暮らすようになりました。中津青年会議所では近年国際交流の機会を設け、地域住民と外国人が触れ合う機会を提供してまいりました。引き続き、互いの価値観を理解する機会を提供します。

【未来に繋げる会員拡大・アカデミー】

会員拡大は、中津青年会議所創立以来、ずっと続いてきた活動です。会員拡大が途絶えてしまえば、会員がいなくなり、LOMは消滅してしまいます。LOMの消滅は、地域のために志をもって活動する団体の消滅を意味します。すなわち会員拡大運動はLOM存続、ひいては地域活性化の生命線なのです。
志をもった会員の数が増えることでJC運動をさらに大きなものにできるとともに、会員にとっても新たな人との繋がりを構築することになり、また新たな刺激にもなります。会員拡大運動はLOMを活性化させる効果もあります。一人でも多くの志をもった仲間を迎え入れることができるよう、2024年度も邁進いたします。
そして入会していただいた会員に成長の機会を与えるのも青年会議所の使命であり、明るい豊かな社会の形成に必要なことです。
青年会議所の魅力のひとつに「できなかったことができるようになる」ことが挙げられます。さらに志をもった仲間同士で一丸となり、目的に取り組むことにより、達成感だけでなく友情や新たな意欲を生み出すこととなります。このように極めて多様な経験ができること、誰にでも成長や発展の機会が与えられることが青年会議所の真髄です。また、「こうなったらいいな」を思い描き、計画し、そして追求することのできる力を人に与える仕組みとして青年会議所があるのだと感じます。青年に成長と発展の機会を与えられる仕組みとして、多くの青年に力を与えられる組織を目指します。

【厳粛な例会の構築と魅力が伝わる情報の発信】

中津青年会議所では毎月1回必ず例会が開催されます。例会を通して会員の意志の統一を図るとともに、すべての会員にとって互いの繋がりを確かめ合う極めて大切な機会です。会員が例会に参加して頂くために我々の諸先輩方は大変な試行錯誤を積み重ね、一人でも多くの会員に集まってもらえるよう尽力されてきました。中津青年会議所において高い組織力が保たれているのは、諸先輩方の努力や工夫の賜物であると言っても過言ではありません。未来に向かって中津青年会議所の組織力をさらに高めていくために、会員が集まる仕組みを考える必要があります。
そして、中津青年会議所の運動を地域の方々に知っていただくためにJCの魅力が伝わる広報が必要です。SNSやHPでの情報発信を通して、私たちの運動を地域に広げていきましょう。

【結びに】

中津青年会議所に入会したことで、私自身、より良い変化と成長の機会をいただきました。厳しくも温かく指導してくださった先輩や、「中津のため」にと汗をかく同級生や後輩たち、そして青年会議所が与えてくれた体験によって刺激を受け、地域や社会課題に向き合うことでこの中津がより良くなるようにと考えるようになりました。
私がいただいた体験や出会いを次の世代へと繋げていけるよう、これまで経験したすべてを活かし、中津青年会議所と中津のために全力を尽くすことをここにお誓い申し上げます。

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